これまでのインタビュー(※)を振り返ると、「間取りは現代社会を映す鏡」「トレンドの間取りは毎年変わる」など、印象的なフレーズが多く飛び出しました。家づくりにおいて間取りの重要性を、改めて実感された方も多いのではないでしょうか。※過去の記事:「コンパクトでも豊かに」がキーワード!?2024年の間取りのトレンド大予想!一方で、「他の業務が忙しく、間取りを作成する時間が限られている」「住宅会社に所属していても、最新トレンドの間取りがわからない」といった営業担当者の声も少なくありません。こうした住宅業界に根付く間取り作成の課題を解決するには、どのような方法があるのでしょうか?今回は、2人のスタッフが住宅業界の現状にスポットを当て、対談を行いました。「良い間取りの提案」は「お施主様の満足度」に直結するーーー前回までのインタビューで、間取りの大切さがすごくよくわかりました。「間取りは住む人の性格にも大きな影響を与えるんじゃないか?」という西垣さんの言葉は印象的でしたね。でも、こんなに大きな影響を与えるにも関わらず、「間取りをじっくり考える魅力」や「良い間取りを制作するスキル」を推している住宅会社って少ないイメージです。これは一体なぜですか?西垣:やはり外観や内観、全館空調などの方がお施主様に興味を持っていただけるからかなと...。ですが実のところ、お施主様も間取りの大切さに気づいていないことが多いです。「間取りが変わることで、生活のしやすさや、過ごしやすさってそんなに変わるの?」と思っている方も大勢いらっしゃいます。また住宅会社の営業担当者にとって、間取りというのは営業のフックにしづらいんですよね。たとえば、土地がまだ決まっていない人に、間取りの提案ってできないじゃないですか。後から変わることも多いですし、最初の打ち合わせでは話を出しづらいという現実があります。それならと、わかりやすい外観や全館空調などのトピックを重点的に話し、まずは自社のファンになってもらうことが多いです。山田:ご提案は予算ありきなところもあるので、最初の打ち合わせで間取りの話を盛り上げすぎて、希望の間取りが”絵にかいた餅”になってしまうのも営業さんとしては避けたいところなんです。そういった背景から資金面の話を重点的に進めていって間取りは後回しになっていくケースもありますね。ーーーそういった事情があったんですね。事情はとても理解できるのですが、それでもファーストプランの段階からお施主様に合った間取りを用意できれば、受注率も上がるのではないかな?と思ったのですが、いかがでしょうか?山田:はい、おっしゃる通りです。私たちはそう考えています。お施主様は間取りに重点を置いていないかもしれないですが、やはり間取りは生活しやすくするためには非常に重要です。ファーストプランのご提案時に良い間取りを提案できれば、「こんなにも私たちのことを考えてくれていたんだ」「私たちの要望を満たせる間取りになりそう!」と施主様のモチベーションも上がります。そういった状況を作るためにも、ファーストプランのご提案前にmadreeデータバンクを使って希望の間取りをすり合わせしておけると良いですね。西垣:住宅会社とお施主様が同じ間取りを見ながら「これはどうですか?」「こんな感じの動線はいかがですか?」「この間取りのこの部分はお客さまに合っていませんか?」と提案できた方がお互いイメージが湧きやすいと思うんです。部分的にアイデアを拾ったり、トレンドを紹介するにもmadreeデータバンクはとても有効なので、上手く活用いただけると嬉しいです。「間取りの重要性は理解してる。でも他にもやることが...」とジレンマを感じている住宅営業担当者へーーー確かにそうですね!少し話は変わるのですが、住宅営業の担当者は、一軒の間取りを作成するのに大体どれくらいの時間をかけているのですか?山田:私が住宅会社に勤めていたときには、3〜4時間で仕上げたいと思っていましたね。平日の日中はミーティングや役所での手続き、営業回りなどに時間が取られるので、大抵、間取りを作れるのは夜です。あまり時間をかけれないので、おおよそ3〜4時間で作れると嬉しいな、と思っていました。ーーーそのように頑張って作成した間取り図も、お客様によっては修正が発生することがありますよね。山田:そうですね、何度も直していてはきりがないので、私は修正は3回以内で収めるようにしていました。それでもそれ以上になることもあります。土地がまだ決まっていない方には提案のしようが無い(提案しても土地によって間取りが大きく変わる可能性がある)ので、どうしても後回しになっていましたね。ーーー本当に住宅会社の営業担当者は忙しいんですね。山田:はい。最近こそ働き方改革が叫ばれるようになりましたが、サービス残業や休日出勤をしている人はまだまだ多いはずです。営業担当者にもいろいろな人がいて、効率重視で進めていく人もいれば、丁寧に仕事をこなす人もいます。そのなかには、資金面を重要視していて間取りは後回しにしてしまうなど、間取りの重要性を知らない人も少なくありません。家づくりの提案では間取りが非常に重要であることが、もっと業界内にも広まってくれるといいですね。ーーーせっかく間取りの重要性がわかっていても、ファーストプランで良い間取り図を準備できなければ、お客様を逃してしまうかもしれませんよね。西垣:そうですよね。そのファーストプランにおける間取りの作成工数を削減できるのは、madreeデータバンクならではの強みです。とても簡単に間取りを作成・提案できるので、「間取りの重要性は理解している。でも、さまざまな事情があって作成できない」という営業担当者のジレンマが解決されます。先ほど、土地が決まっていない人に対して、ファーストプランで間取りを提案しづらいとお話しましたが、madreeデータバンクを用いることで、検討中の土地にどのような建物が入るかをご案内できるようになります。それができれば、お客様からの信頼度も上がるでしょう。最初から間取りを用意できることで競合他社と差別化でき、商談のスピードアップにも効果的です。精度の高い間取り図を提案して、受注率向上を目指してみませんか?編集後記お二人の話からも、間取りが家作りにおいていかに重要か、ということが改めてわかりました。間取りが変われば、人の動きが変わる。人の動きが変われば、家事の効率も、暮らしやすさも、家族間のコミュニケーションも変わります。つまり間取りが変われば、その家に住む人々の幸福度も変わる、ということではないでしょうか。一方で、間取りの重要性を理解しているものの、業務時間や優先順位の兼ね合いで後回しになってしまっている住宅営業担当者も多いことも分かりました。「良い間取りを作りたいけど時間がなくて...」「間取りを考えたいけどアイデアが少なくて...」そういった悩みを解決するのが、madreeデータバンクです。短い時間と豊富なアイデアで、一人ひとりのお施主様にフィットする間取りを考えてみませんか?そんな間取り提案ができたら、受注率アップはもちろん、その家族が長く幸せに過ごしてくれる、そんな家作りができるはずです。対談者プロフィール西垣 有真スタジオアンビルト株式会社マーケティング部長。madree(マドリー)のインスタグラムを運用している中のひと。マーケティング全般を担当し、企画から実行まで担っている。30年間名古屋に住んだのち、関東へ引っ越して勤務。好きなことは渋い居酒屋めぐり。山田 祥子スタジオアンビルト株式会社ライター兼営業サポート。全国規模のハウスメーカー営業職に勤務したのち、出産を機に退職。営業と子育ての経験を生かして、家づくりに役立ててもらえる記事を執筆中。休みの日は家族とキャンプ、ボルダリングに没頭している。